空間工房森田

岐阜県の一級建築士事務所・工務店

コラム

オリジナル建具・家具と無垢の一枚板

わたしたちの手がける建築に不可欠なのがオリジナルの建具と家具です。
ご希望を伺い、既製品を用いることなくひとつひとつ0からデザインしています。
今回のコラムではそんなお手製の家具たちを、たくさんの写真とともに紹介していきます。

◆オーダーメイドのデザイン

建具というのは部屋への出入り口や家具の扉のことです。
すべての物件でオーダーメイドにて製作しており、施主様との打ち合わせで図面を描き、建具のデザインや性能を反映させています。
既製品では出せない枠回りのシャープな納まりや機能性、また何より建物全体のデザインに合わせたコーディネートが可能なことが大きなメリットです。
家具も建具と同じように、ご要望から図面で検討を重ねて製作します。それらすべてを当初の段階から見積もりに含んで金額を算出しています。


こうした家具を家具屋さんで大型家具として製作依頼するのではなく、大工さんと建具屋さんにて分業してつくることで、コストを抑えつつ美しいインテリアを実現しています。
では具体的な事例から見てみましょう。

例えばご要望の多い水回りでは、置きたいものや動線計画によってつくり方を変えます。
ガス乾燥機の「乾太君」置き場を兼ねた洗面脱衣所は、施主様の身長から乾燥機の高さを考えてデザインします。

洗面台をフルオーダーで計画することも可能です。大家族だと並んで洗面所を使うことも多いですね。

キッチンの収納計画はお手持ちのお皿の大きさや家電の量を考えて計画しなければなりません。

玄関収納は鏡を一緒に希望されることも多いです。

趣味の収集物が多いお客様には書斎コーナーを工夫したりもします。

真っ白な空間をご希望の方には、インテリアに合わせて建具も家具も真っ白にデザインしてご提案しています。

ステンドグラスがご趣味の奥様が扉に埋め込んでほしいとご希望いただいたこともありました。

ヨーロッパや北欧風のデザインには建具の樹種をオークやタモに変えたりもします。

オーダーメイドですから、解体する家の思い出の床の間板を転用することも可能です。

建具の取っ手ひとつにもこだわって、ご要望を叶えるデザインをしています。

こうしたデザインは、精度の高い大工工事と建具工事によって実現できるのです。

無垢の一枚板

また家具へのこだわりのひとつに「一枚板」を使うことが挙げられます。
一枚板は天然木の無垢材で、樹を分厚くスライスした文字通り1枚の板をそのまま家具に使います。
木そのものの存在感と、それぞれ個性的な木目が特徴で、樹木がこれまで生きてきた歴史のようなものを感じます。

わたしたちは市場に出回る前の一枚板を、専門業者から直接買い付けに行って入荷しています。
一般的に買い付ける価格よりもはるかに安価に手に入るため、ご予算に応じて好みの家具に一枚板を採用しています。

ケヤキやトチ、サクラやクリなど、いろんな樹がありますが、空間にマッチするよう見立ててデザインに落とし込みます。
仕上がると他では得られない、とても嬉しい気分になります。
東濃ひのきの大黒柱もそうですが、大きな無垢材というのは何とも言えない代えがたい価値があります。

家具・建具は、建築にとって切っても切り離せない、性能やデザインにおいてとても大切な役割を果たしています。
木のもつ素材感を丁寧に抽出することで、一体感のある豊かなデザインになるのではないでしょうか。

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