空間工房森田

岐阜県の一級建築士事務所・工務店

コラム

なぜそれが「好き」なのか

私たちにご相談にみえるお施主様は、皆さんそれぞれご要望があります。

皆さまへ最初にお伝えすることの一つに「ご要望を雰囲気で伺っても良いですか」とお話することがあります。

◆数字の空間/感覚の空間

例えば「6帖の子ども部屋が良い」というご要望から我々が設計する子ども部屋は、6帖の子ども部屋です。「開放的な子ども部屋が良い」というご要望をいただけると、大きな窓のある部屋やロフト付きの部屋、吹抜けやクロスの色まで工夫した空間など、例えば4.5帖の子ども部屋でも、6帖より広く感じられる空間をご提案できることがあります。
逆に「居づらい子ども部屋を作ってほしい」というご要望をいただくこともありました。お話を伺うと「子ども部屋に引きこもってほしくないから」とのこと。イメージする家族像が垣間見えてくる、素敵なご要望だと思いました。

本を読む場所なども、閉じ籠った洞窟のような場所がいいのか、大自然の中の軽やかな雰囲気がいいのか、人によって違うと思います。

数値的なご希望や機能的なご希望は、「なぜそのご希望になるのか」を深堀りすると、より具体的にお施主様の趣味趣向が理解でき、特徴ある空間づくりができるようになります。数字や文字でなんとなくぼやけていた自分の希望を、もう少し具体的にイメージしてみると、その求めているものがハッキリ見えてくるのではないでしょうか。その設計手法こそが「オーダーメイドな家づくり」の本当の姿だと思います。

Recent Posts

Category

© Copyright Kukan kobo Morita.