空間工房森田

岐阜県の一級建築士事務所・工務店

コラム

家づくりにかかるお金の話

建築をつくるには、たくさんのお金がかかります。家のデザインや性能も大切ですが、お金を管理することもとても大切なことだと思います。
このコラムでは土地を買うこと、家をつくることにかかる費用について細かくご案内していきます。
まずは建築のために必要な費用を列挙してみましょう。

1. 建築本体工事
建物および仮設工事、外部配管設備、設計料、施工管理諸経費等です

2. 地盤補強工事
軟弱地の場合、地盤調査によって必要な地盤補強をします

3. 上下水道引込工事
敷地に引込が無い場合、道路から引込工事が必要です

4. 上水道加入金・下水道分担金
行政に支払う新規加入時の上下水道費です

5. 浄化槽工事
下水道処理区域外の場合必要です 補助金が得られる地域もあります

6. 造成、擁壁、外構等工事
土地の造成や板塀、庭、カーポートや物置などの費用です

7. 解体工事費
建物付きの土地などの場合、着工前に解体工事を行うことがあります

8. ガス設備工事
ボイラーや配管工事費、床暖房設備にかかる費用です

9. 空調設備工事
各部屋に設置するエアコンにかかる費用です

10. 光配線工事
インターネット引込にかかる費用です

11. ロールスクリーン、カーテン等購入費
生地や性能によって価格が異なります

12. 新規購入家具
テーブル、椅子、ベッド等、新しい家具の購入費です

13. 新規購入家電
テレビ、洗濯機、冷蔵庫等、新しい家電の購入費です

14. その他新規購入品
布団、食器、絵画等、新生活に向けて購入するものの費用です

15. 確認申請・完了検査
検査機関に支払う法定検査の費用です

16. 地鎮祭等神事
地鎮祭時に神主さんにお渡しする玉串料です

17. 引越し
今お住いの場所から新居へ引っ越すための費用です

18. 土地購入費
土地を購入するための費用です

19. 仲介手数料
土地が仲介物件の場合、不動産業者へ支払う費用が発生します

20. 銀行諸経費
銀行ローンの場合、手数料や保証料、団体信用生命保険料等必要です

21. 火災保険・地震保険等
銀行ローン契約の場合、建物の保険加入が必要です

22. 不動産登記
土地や建物の登記をするため司法書士事務所へ支払う費用です

23. 印紙税
ローンや登記等に必要な書類に課せられる税金です

24. 不動産取得税・固定資産税
土地や建物を得るとかかる税金です

家づくりにはこれだけのお金がかかるわけです。これらは建築地や周辺状況、建築計画によって金額が全て異なりますから、一概にどれがいくらと決まっているわけではありません。世の中で見る家づくりの金額に、どこまでの内容が含まれていて、どこからが含まれていないのかを比較検討する必要があります。例えばとある工務店の場合、エアコン工事は建築本体工事に含んでいる会社もあれば、逆に外部配管設備や設計料、諸経費を建築本体工事に含んでいない工務店もあります。

一方で「坪単価」という言葉もとても難しい価値観です。30坪の住宅でも50坪の住宅でも変わらない部分があります。例えばキッチンや風呂、洗面などはどれも1台ずつの場合が多いですが、坪単価にすると、割る数が30なのか50なのか、同じ価格のものを割り算するわけですから、必然的に面積の少ない建物の方が坪単価は高くなります。
表示価格や坪単価というのは簡単に比較できるものではありません。条件によってコロコロと変わる指標なのです。
当社の場合は、先に挙げたような内容で資金計画をしています。

これらの工事に必要な金額全てを「総予算の中から割り振って」支払うため、計画の初期段階で十分にお金の配分を考えておく必要があります。
当社では初めてのヒアリングの際に総予算をお伺いし、土地探し前、もしくはプランに入る前におおまかな予算組みをいたします。それぞれの項目でどれだけ費用が必要かを計算し、総予算から逆算する形で建築規模や土地探しの金額目安を算定します。

銀行ローンを借りる場合はローン計算を行い、月々の返済計画までプランして、最適な計画規模を一緒に検討させていただきます。返済計画には「返済比率」というものを一つの指標としています。ご年収に対する年間返済金額の比率です。最近では借り入れの際、低金利ということもあって、金融機関は多額のお金を貸してくれます。
自己資金にせよ銀行ローンにせよ、多くの資金があれば面積の広い土地や家、贅沢なつくりの仕上げなど、ご希望をたくさん叶えることができると思います。しかし目一杯の借り入れや資金計画はすべきでないと当社は考えています。

家だけ建てても、その後の生活が切り詰められては意味がありません。旅行に行きたい、美味しいものを食べたい、趣味に時間を使いたい、子育てにお金を使いたい…建築だけでは叶えられない希望も叶えてこそ、ゆとりある豊かな時間を過ごせるのだと思います。

どの計画でも、総予算というものには限りがあるものです。限られた土地、限られた条件の中で考え、デザインで解決する方法を模索すべきだと思います。そのためにも計画の早い段階でお金のことを十分に考えて、私たちプロと一緒に全体の構想を練りましょう。

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