2021.06.11
みなさんこんにちは、ずいぶん暑くなってきましたね!
さて安八町の現場は着々と工事が進んでおります。
サッシや玄関扉がつきました。掃き出しや玄関扉には木製建具を採用しました。
内部はこんな感じに…
300㎜角の大黒柱を主軸に、構造強度の高い米松の梁材、桧の筋交いを骨格に沿って配置しています。
構造の主構成を美しくプランすることが、耐震強度上もっとも重要です。
吹抜けがあるので床暖房も設置しました。
その上からフローリングを施工します。
当社のフローリングは全て無垢材で、合板のフローリングは使用しません。
無垢材は空気分を多く含むので、樹脂や合板のように、冬冷たく夏熱くなりづらいことがメリットです。
天井にせよ壁にせよ、仕上げ材に無垢材を使って表面温度を安定させることは、室内の快適性を考えるうえでとても重要です。
さて、外部に移ると木ずりの施工が完了しています。
今回は施主様のご要望で「白洲そとん壁」を採用しました。
溶岩が粉末状に堆積したものを採取しており、鹿児島産の100%天然素材の外壁材です。
ラス張りから下塗り、上塗りと工程を重ねて、掻き落とし仕上げとしました。
半乾きの外壁をガリガリとこすると、粗い表情に仕上がります。
実は今回初めて使う素材なので、当社事務所でテストサンプルをいくつか施工しました。
施工方法や掻き落とすタイミングなど、メーカーから技術者を呼んで何度も試してみます。
実際の外壁としての性能を確認するために散水試験も行って、当社の住宅として提供できる性能だと確信して採用しました。
どんな素材、工法にもメリットとデメリットがあり、新しい素材が常に完璧とは限りません。
かといって古くからあるものが全て良いわけでもなく、素材・工法のメリットとデメリットを把握して、適材適所、使いこなすことが重要です。
一方でお金をかければどこまででもできてしまいますから、コストもお客様の要望に見合うよう物事を取捨選択していくバランス感覚が住宅設計では必要なのだと思います。
夢と現実がうまく組み合わさった素敵な家づくりができるといいですね!!