2019.03.13

シリーズアニマル:寒い日は致し方ありません

みなさんこんにちは

本日は以前発見した小ネタをシリーズアニマル、物語としておひとつご紹介いたします。

 

 

何年か前のとある冬の日、現場で外構のコンクリート工事が行われておりました。

豆知識ですが、コンクリートはドロドロの状態で生コン車で現場に運ばれてきて、型枠に流し込んで時間を置くことで固まり、強度を発現します。

ここまでは皆さんご存知でしょう。

 

ただ、コンクリートはいわゆる「乾く」つまり水分が乾燥することで強度が出るわけではありません。

表面の水の引きなどは乾燥度合いによって異なりますが、コンクリートは化学反応によって固まります。

 

コンクリートを構成する成分同士が反応して凝固するため、むしろ水の引きが早すぎるとうまく化学反応しません。

たとえば大きな現場で猛暑の時などは、散水しながら固まるのを促進するくらいです。

 

そしてコンクリートが化学反応するとき…熱を発します。

固まり始めのコンクリートを触れるとけっこう温かいです。

 

これが冬の小動物にとっては最適な床暖房になるのでしょう。

こんなようすが撮れました。

 

 

 

 

 

 

きっと現場近くをうろついていた彼が犯人なのでしょう。

 

寒い冬をしのぐ彼らのささやかな幸せなのかもしれませんね。

(…後日補修して無事完成しました。)

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2019.03.04

シリーズ旅紀行:建築巡り勉強会

皆さんこんにちは!

今回はシリーズ旅紀行、前回に引き続き北陸の旅をお送りいたします。

前回皆さんに出題しました問題、ここはいったいどこでしょうか!?というものですが…

正解は氷見漁港のオープンテラスでした。

そう、福井の次は富山にまでやってまいりました。

 

美味しい海鮮を食べながら旅をする相方は、人が変わって先日一緒に登山をした盛田くん。組織設計事務所で広大な面積のプロジェクトを手掛けています。

もう一人右にいるのが同じく学生時代の友人の園家くん。歴史研究室の同期で、彼は東京の佐久間徹設計事務所というアトリエ事務所で住宅のデザインをしています。

 

建築の人間が集まるとやはり見て回るのはご当地有名どころの建築!

こちらは長谷川逸子氏設計の氷見市海浜植物園。

 

建築本体の構成もさることながら、園内の植物とのありようが階を移動するごとに移り変わって、とても変化に富んだ豊かな空間でした。

 

お次は富山市内にある富山県美術館。

前回ご紹介した福井県年縞博物館を設計した内藤廣氏の設計です。

立山連峰に並行する軸線を起点に設計されています。

 

内部はこんな感じに。

 

さまざまなマテリアルが繊細に組み合わされながらも、空間の構成はとても大胆。

 

我々建築の人間が集まって見学すると、こんな風になります。

おのおのの気になるポイントが突然あらわれて誰かが釘付けに。

園家くんは大きな間仕切りでしょうか、この素材の感じと収まりが気になる様子。

 

屋上には子どもたちのための遊戯空間が。

立山連峰や隣接する富岩運河環水公園を一望できる、解放感あふれる空間です。

 

盛田くんはエレベーターの庇の雨水の処理部分のデザインが気になる様子。

水勾配をとりつつも非常に美しく処理しています。

 

私はこれ!

屋上の手摺のディテールです。仕上げは溶融亜鉛メッキのリン酸処理でしょう。

通常は熱によって金属の母材が変形してしまうものですが、こんなに細く繊細な材料をどうやってここまで綺麗に加工組立できたのか…

 

仕上がり寸法で9mmとは…

…こんな感じで寸法を測ったり写真を撮ったりしていると予定していた見学時間なんてアテになりません 笑

 

館内には模型と図面も展示されていて、設計者心をくすぐる見ごたえのある展示でした。

 

せっかくなので本来の美術館の内容である椅子の展示などもチェック!

名作椅子に実際に座れたりしてこちらも良い展示でした。

 

夕方に近づくと環水公園一帯はまたしっとりとした空間に早変わり。

 

公園一帯をさまざまな建築が取り囲んでいるので、それらも見学してまわりました。

この富山市総合体育館もコンクリートのどっしりとした内観がとても魅力的で、余計に時間を奪われました。

 

戻ってきて夜景もきちんと堪能!

歩きつくしてへとへとでしたが、とても勉強になりました!!

 

そして…

富山に来たんですから…もちろんあります。

シリーズ旅紀行、まだまだ旅は終わりません!次回に続きます!!!

みなさんお楽しみに!

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2019.02.23

岐阜県揖斐川町 I 製作所 トイレ新築工事

みなさんこんにちは!

ここしばらく暖かい陽気も見られるようになってきましたね。

 

さて、先日エントランス部分と休憩スペースを工事させていただいた揖斐川町の I 製作所さまより、社員さん用のトイレ新築の依頼を受けました。

既存のお手洗いが古くなってきたので更新したいとのこと…

 

いざ解体スタート!

既存のトイレは配管からすべてやり替えることにしました。

平井産業さんが重機でコンクリートの基礎まで解体します。

 

次は基礎工事。

小森組の小森さん、ベース部分の打設です。

小さな空間とはいえ、基礎を含む躯体部分は十分な強度が保たれるよう設計しています。

 

小森さんと島田さん、いつも通り精度の高いコンクリート工事です。

 

基礎が完了すると配管を行いつつ鉄骨工事。

馬場鉄工の馬場さんに、既存建物との取り合いの部分を新しい材料で整えてもらいました。

 

広沢塗装の広沢さん、工場の床が劣化していたので塗装が浮いている部分を除去し、新しいコーティングの下地作りをします。

 

準備が整ったらいざ上棟!

大垣市のAM邸を担当いたしました高橋棟梁が指揮を執りながら、木架構を組んでいきます。

 

屋根の防水も新築住宅と同様に丁寧に施工します。

 

構造の工事が完了すると造作の工事に!

内部はレッドシダーの板材を壁面に採用し、表情豊かな空間に仕上げます。

板の目や色味を合わせながらの大工工事です!!

 

こちらは早見左官の早見さん。

床のタイル張り中です。

美しく割り付けた寸法の通りにタイルを施工していきます。

 

トイレ前の床は新しく汚れにくい素材でコーティングを施しました。

工場なのでこうしたメンテナンスのこともとても重要です。

 

そして…

完成です!!

改修した工場外壁は暗くなりがちな水回り付近に明かりを取り入れるよう、ポリカーボネート波板の乳白色素材を使用し、十分な北の光を空間に取り込みました。

 

こちらはトイレ内部。

ゆったりと落ち着いたインテリアデザインが、レッドシダーの表情と相まって、美しい空間に仕上がりました。

トップライトを設けることで、トイレ内部も爽やかな光が入るよう計画しました。

 

腰張りをはじめ、清掃などのメンテナンスを考慮して素材を選びました。

照明器具などの配線計画は、壁沿いに薄い板で配線ルートを施工。シャープで整ったデザインに仕上げました。

 

以上、トイレの新築工事でした!

小さな工夫を織り交ぜることで、とても上質で綺麗な空間にまとまりましたね!!

インテリアデザインはほんとに楽しいなと改めて思える一件でした。

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