2019.09.07

HS邸 無垢材を使った改修工事

みなさんこんにちは!

ずいぶんと朝晩は涼しくなってきましたね!

 

本日はメンテナンス工事で珍しい発見があったのでちらっとご報告。

HS邸では、玄関廻りの床のきしみの補修と和室の建具が動かないから動くようにしてほしいとご依頼がありました。

既存の玄関廻り。合板の仕上げなので足元も少々冷たいです。ベニヤの仕上げは接着の剥がれなど、様々な要因できしみや浮きの原因となります。

 

こちらは和室の動かない建具のあたり。

 

反対側から見てみると、鴨居がずいぶんと垂れているのがわかります。

この下がった鴨居で建具が押されて動いていないようです。

 

それでは、工事スタートです!!

まずは現場の養生から。

お住まいのお家を綺麗に保ちながら工事を進めるために、

丁寧な養生を心がけます。

 

まるで実験室のような養生が出来上がりました笑

 

解体スタートです!!

大工工事はHM邸など担当しました久保田棟梁です。

順調に、丁寧に解体をしながら下地の補強を進めます。

 

和室の方も土壁を落としていくと…

珍しいものが見つかりました。

和室の構成部材である「長押(なげし)」と呼ばれるところの裏から見つかりました。

木刀です!!!

 

昔は和室など長押のある接客の間などには、不審者などが来た場合に備えてこうした木刀が隠されていることが結構あったようです。

木刀を構える渡辺課長の図。

木刀は大切な家族代々の思い出の品として、お施主様にお渡しいたしました笑

 

そうこうしているうちに工事は完了!!

玄関は下地を強く補強したうえで、無垢のカバザクラのフローリングに改修しました!

 

和室の方も鴨居を補強して引っ張り、左官で仕上げました!

建具の方も微調整を行い、無事スムーズに動くようになりました。

 

改築の工事をしているといろいろな発見があってとても面白いですね!

みなさんのご自宅にも隠れた財宝が眠っているかも!?

 

ではでは、また次回もお楽しみに!!

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2019.08.24

岐阜県 瑞穂市 NA邸 無垢材をつかった木の家の 新築住宅現場

みなさんこんにちは!

台風が直撃しましたが良いお盆休みになりましたでしょうか??

さて、瑞穂市NA邸は先日上棟を迎えました!

今回は(今回も?)当社のこだわり部分多めでご紹介いたします!

 

まずは上棟前のお清めから。

高橋棟梁が四隅と大黒柱の位置を、お神酒でお清めします。

 

今回の大黒柱!東濃ヒノキの8寸角(240㎜角)!!!一般的な柱の4本分の断面積です。

とてつもない断面です。東濃ヒノキは年輪の密度が通常の桧に比べて段違いに高く、構造強度、きめの細かさ、繊細さに優れています。この柱はまず折れません。

 

上棟開始の第1本目は北西角、「いのいち」の柱から始まります。

軸組構造は「番付(ばんづけ)」と呼ばれる記号によって図面上表記されていて、この地方では「南北」「東西」をそれぞれ「いろはにほへと…」「一二三四五六七…」と符号付けして柱の位置を記し、その呼称を京都の通り名のように「は通り」「五通り」などと呼んで扱います。

「いの一」とは「いろは」「一二三」という番付の「一番最初」という意味で、北西角の柱を意味し、上棟の際にはこの柱を立てるところから工事がスタートします。

今回はこの「いのいち柱」をお施主様に立てていただきました!

 

その後は通し柱を皮切りに、次々と柱が立っていきます。

 

当社の構造設計は、通常の構造計算では構造強度に加味されない部分に対して、圧倒的に強くつくっています。

このとてつもなく太い大黒柱に、これまたとてつもなく背の高い梁を、継ぎ目なく直接つなぎ合わせるのです!

 

こんな感じでそれらをさらに整然と、美しい軸組架構で組み上げていきます。

 

ただ組み合わせるにもこだわりがあります。

これだけ大きな梁だからこそできる金物設計なのですが、大きな梁同士をつなぎ合わせるのにボルトを大黒柱を貫通させてつなぎます。

しかもこれを下側、上側の2面で行うので、この構造躯体が継ぎ手部分で開いてしまうことがありません。

難しい話なのですが、つまり巨大地震が来たところで、接合している部分は離れることはなく、また構造が太いので折れてしまうようなこともないということです。

 

そうこうしているうちに建物の骨格が見えてきましたね!

 

ここでまたこだわりポイントが。

当社の屋根を支えるタルキ材は、基本的に「くら金物」というバンドのような金物で梁にとめつけます。

一般的には長いビス1本でとめる工法がほとんどですが、年月が経って材が痩せ、ビスの効きが甘くなった時、超巨大台風などが襲って下から風が屋根を吹き上げると、屋根ごとめくれあがってしまう恐れがあります。

近年の台風で屋根が飛ばされるニュースが多々流れますが、このくら金物はそうした吹き上げの力に非常に強い構造をしています。

 

屋根の防水は改質アスファルトルーフィング。

防水性能に優れ、施工も非常にテンポよく進む一方で、ルーフィングの下に湿気をためることがあります。

この下地が合板(ベニヤ)または耐水合板だったりすると、接着層がめくれ、建物の腐朽につながります。

 

当社の屋根裏はこんな感じです。

ベニヤではなく、無垢材のヒノキの野地板を採用しています。

無垢材なので、湿気たところで乾けば何も問題ありません!!!

 

そして極めつけがこの耐力壁、筋交いです!

ただでさえ屈強な柱・梁に、向こうの景色が見えなくなるまで筋交いを入れます。

計算上、建築基準法で定められた数値よりはるかに多い筋交い本数。これは倒れません。

 

いつもご紹介している水回り・電気廻りの設備計画。

後々のメンテナンス、設備の入れ替えに自在に対応できる設計を行っています。

 

ご紹介したこれらのこだわりは、建物が完成したら全て隠れてしまう部分です。

表に出ることはないですし、災害の発生や、年月がたってからでないとそもそも問題にすらならないことなのかもしれません。

しかし住宅というのは、生活する上で「最後の砦」だと思うのです。

何があっても「そこに帰れば大丈夫」な場所をつくることが、私たち空間工房 森田のこだわりなのです。

 

こんな感じで工事は順調に進んでおります!!

次回もお楽しみに!!!!

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2019.08.02

上丹生の家(設計:横内敏人建築設計事務所)メンテナンス工事

みなさんこんにちは!

いよいよ夏も本番、とんでもなく暑い日が続きますね…

 

さて、今回はメンテナンス回です。

昨年まで修行先としてお世話になっていた京都の横内敏人建築設計事務所より依頼があり、滋賀県にある「上丹生の家」のメンテナンス工事に入らせていただきました。

古くなったビルトインエアコンが故障したので取り替えたいとのこと。こちらが上丹生の家のリビングダイニング(最初と最後の写真は横内事務所HPより)。

写真奥、キッチンの天井裏にエアコンが隠されていて、天井を一部壊してエアコンを取り換える工事の予定でした。

 

天井を壊して新しい材料で張り替えると、経年変化の色の違いでどうしても違和感ある仕上がりになってしまいます。

事前調査で伺った折、施主様がとても大切にお住まいで、空間の魅力もひしひしと伝わってきたので、何とかしてこのイメージを壊さずに施工できないものかと考えました。

いろいろと既存のつくりを調査して、この天井材を綺麗なまま剥がし、元に戻す施工方法にチャレンジすることにしました。

 

はじめは養生から。

ギリギリの隙間を狙って工事するので、天井や家具のギリギリのラインで養生します。

 

事前に打ち合わせたところを丁寧に切り取り…

 

剥がす!

この剥がす工程、その場にいた全員が天井を持ち上げて作業したので、あのダイナミックな風景を写した写真がありません!笑

一番の見せ場ですが、天井全体を引っ張ったり持ち上げたりしながらジョイントを引き抜き取り外しました。

 

あとは新しい下地で補強を加えながらエアコンを設置して…

 

元に戻した天井材の目立たない場所を狙ってとめつけます。

 

そして…完成!

 

どうですか?工事した跡は見つかるでしょうか?

剥がして元に戻す。難しい工事だからこそ、いかにも何もしていないようなさらっとした仕上がりを目指す。

主張しない工事は、空間のイメージを壊さずに済むのです。

 

最後は皆で空間を楽しんで帰りました!

お施主様、横内事務所の皆さま、ありがとうございました!

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